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ついさっき、こんな光景を目にしました・・・・

窓の外から小さな子供が「ママぁ!ママぁ!ママぁ~!」と号泣している声が響いて来ました。
その泣き声は、まさに東京大空襲の最中、降り注ぐ焼夷弾に逃げまとう人々の中から聞こえて来るかのような、そんな悲痛な叫び声なのです。

つい先日知り合ったばかりのキャバ嬢のマンションの一室でエログロな小説を書いていた僕は、ふと、マサオが英子夫人の糞まみれのアナルを舐めるシーンでキーボードの手を止めました。

再び子供の号泣が聞こえて参ります。
子供はただひたすら「ママぁ!ママぁ!ママぁ~!」とそればかりを泣き叫び、鼻汁を啜る音と咳き込む乾いた音だけが響いておりました。

「どうしたんだろう・・・」

僕は、マサオのお楽しみを中断し、泣き叫ぶ子供の声を聞きながら、窓の外を覗きました。

このキャバ嬢のマンションは2階角部屋。窓を覗けば、すぐ下に公園が広がっています。

黄色いペンキで塗られた崩壊寸前のシーソーと、錆だらけのジャングルジム。そして、僕のすぐ目の前には、鬼の形相のママと泣き叫ぶ餓鬼がいました。

瞬間、ママと目が合いました。

今まさに子供を怒鳴ろうとしていた瞬間なのでしょう、いきなり僕と目が合ったママの目は、まるで不動明王のような恐ろしい目をしておりました。

一瞬にして僕は「ひっ!」と蛇に睨まれたカエル。

そんな僕を、ママは「なんか文句あんの?」と言わんばかりにジリジリと睨み続けます。

(こんな時、いずきちさんがいてくれたら・・・・)

恐怖で身動きできない僕は、まるでタケちゃんマンに助けを求める伊丹幸雄。


子供が、もうダラダラになって泣いております。
「ママぁ!ママぁ!ママぁ~!」と泣き叫びながら、公園の砂場に倒れ、砂漠の遭難者の如くママに手を伸ばしては助けを求めています。

するとママは僕をジッと睨んだまま、「うるさい!」と子供に怒鳴りました。

そこはまさしく芥川龍之介の世界です。

子供は「うるさい」と言われ、更に声を張り上げます。
口の中を砂だらけにしながら、頬を砂だらけにしながら、紅葉のような小さな手をママに向けては号泣しております。

子供が泣いてるじゃないか!
早く立たせてあげろよ!
うるさいんだよ!
マサオが英子夫人のウンコを食べれないじゃないか!

僕の頭にそんな言葉が浮かびます。怒鳴り散らしてやりたい心境です。しかしママのその形相に脅える僕はまるで石のように固まり何も言えません。

結局、僕にはどうする事もできませんでした。
小心者の僕には彼を助ける事ができなかったのです。

そんな僕を、勝ち誇ったような顔をして見上げるママは「ふん」と鼻で笑いました。

(のしんちゃんに言い付けてやる・・・・)

僕はそう思いながら、ママのその憎たらしい視線にグッと耐えました。

ママはそんな視線で散々僕をあざ笑うと、子供に向かって「いくよ」と呟き、滑り台の下に転がっていた三輪車を肩に担ぎながら、まるで前田慶次のように颯爽と去って行ったのでした。

子供はというと・・・・

ママが「いくよ」と言った瞬間、「ひくっ」と泣き声を止め、さっさと立ち上がるとパタパタとズボンの砂を払い落とし、何事もなかったかのようにトコトコとママの後を付いて行きました。

そして公園を出る瞬間、ママはさりげなく子供の小さな紅葉をキュッと握るのを、僕は見逃しませんでした。

繋いだ2人の手は、他人には見えない何かで結ばれているようでした。

僕は、そんな母子が見えなくなるまで2人の後ろ姿を見つめ、ふと、怒鳴らなくて良かった、と思いました。


ま、「それがどうした?」って話しなんですけどね・・・・

なんか、子供のいない僕はその光景を見てね、「あっ、親子っていいな」なんて思ったりして、妙にセンチメンタルになっちゃったんですよね。

そんなセンチな気分のまま、マサオが英子夫人の糞まみれのアナルを舐めるエログロな小説の続きを書きました。

おわりです

(最近、やけに大西ユカリにハマってます)


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