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発狂ピンクサロン!その4

2010/02/04 Thu 22:58

股間を拭いたおしぼりをクンクンと嗅ぎ、いやらしく微笑みながら「くっさい」と吐き捨てたマサコちゃんの逆襲。
気弱な私は「みなまで言うな、みなまで言わんでくれ」と耳を塞ぎ、その辱めに悶え苦しんでおりました。

そこに、マサコちゃんの「くっさい!」を聞きつけて、いよいよやってきましたよ用心棒が。
しかし私は何も悪くありません。
勝手にマサコちゃんが私の股間の匂いを嗅ぎ「くっさい!」と叫んだだけで、なにも私が彼女に無理矢理嗅がせたとか、「この香水、ヴェルサーチの新作なんだけどさぁ・・・」などと騙して、股間を拭いたおしぼりを嗅がせたわけでもありません。
そう、マサコちゃんが勝手に嗅いだのです。

だから私はパンチパーマの用心棒が来たって堂々としておりましたよ、はい。

「・・・どうかしましたか?」
パンチ店員は私をグッと睨みながらも、マサコちゃんの耳元でそう聞きました。

彼はかなりの場数を踏んでいるのでしょう、漫才師のようなキラキラ光る蝶ネクタイなんかしてても、彼のその全身から溢れ出る殺気というかパワーというか、そんなオーラがストロボに照らされながら漲っております。

そんなパンチ店員にマサコちゃんは何かボソボソっと言いました。

「臭いのはダメなんですか!」
私はマサコちゃんの言葉を遮るように大きな声でパンチに叫んでやりました。

「えっ?」と、パンチが私を無視して再びマサコちゃんに耳を傾けます。

「臭いのは違反ですか!臭いのは罪ですか!」
そう叫ぶ私は少し涙声になっております。

パンチが「チッ」と舌打ちしながら、マサコちゃんの声が聞こえネェじゃねぇかとばかりに私を睨みます。

「殴るなら僕を殴れぇ!」
誰も殴るなんて言ってないのに、興奮した私はヤケクソでそう叫びます。

パンチはまた「チッ」と舌打ちすると、私を睨んだままマサコちゃんのヒソヒソ声に耳を傾け、なにやら「うん・・・うん・・・」と頷いております。

斜め前の席のチャップリンが何事かと、またこちらに振り向きましたので、「いちいち見なくていい博多明太子!」と怒鳴ってやりますと、チャップリンは私の勢いに「ひやっ」と首を窄め、スイカばばあの大きな胸に顔を埋め込みました。

「・・・わかりました・・・」
なにやらマサコちゃんに耳打ちされたパンチは、そう低く呟くと、また私をジロッと睨み、そしてパタパタとサンダルを鳴らしながら去って言ったのでした。

「殺すのかね・・・僕を・・・」
私は、体の震えを見破られぬよう、極度に貧乏揺すりしながら、ニタニタと余裕ぶってそう聞きました。

マサコちゃんは無言でジロッと私を睨み、「ふん」と鼻で笑うだけです。

そこにパンチが戻って来ました。
彼の手には5、6本のおしぼりがピラミッド型に積み重ねられていました。

そうです。マサコちゃんは私の股間がくっさいが為に1本のおしぼりでは心細く、更に5、6本のおしぼりを持って来させたのです。

屈辱。

これほどまでの屈辱はございません!どーして高い金を払ってまでここまで屈辱されなくてはならないのでしょうか!

おしぼりを置いたパンチが去ると、そのおしぼりの袋を1本1本パシパシと叩き割り始めながら、「ふぅーっ・・・」という大きな溜息を付きました。
マサコちゃんはとても体が大きい女性なので、その「ふぅーっ」という溜息も、普通の人が「弱」だとしたらマサコちゃんは「強」であります。

とたんに、デブ臭というかなんというか、寝起きのゴールデンレトリバーのような口臭が私を一気に包み込みました。

しかし私。嗚呼、私。
よせばいいのに、「江戸の仇は長崎で」などと心で叫びながら、ゆっくりとマサコちゃんに顔を向けると、「キミ、内臓悪いよね?その口臭は酒の飲み過ぎ?それともコーヒー?まさか腐ってる?」と、ついつい口走ってしまいました。

マサコちゃんの手がピタッと止まりジロッと私を睨みます。
「僕の知り合いでいい医者がいるんだ。大学病院の口臭科の教授なんだけどね、キミ、一度見てもらったらどうだい?向こうもキミのような息のくっさい人なら、研究材料にぜひ欲しいだろうし、なんだったら紹介しようか?」
私は、ここぞとばかりに「くっさい」を強調してやりました。

マサコちゃんはおしぼりの最後の1本をパン!と凄い音を立てて割りました。
さっそくチャップリンがその音に反応してまたしても振り向きましたが、しかし今はチャップリンなど相手にしてる暇はありません。
いよいよ決着を付ける時が来たのです。

と、その時でした。
店内のBGMがマッチから、石川優子&チャゲの「ふたりの愛ランド」に変わりますと、シャンシャンシャンという激しいタンバリンの音と共に「ハッスル、ハッスル、今宵もハッスル~」という、まるで二日酔いのぴんからトリオのような声がびっくりするくらいこもったマイクから聞こえて来ました。

そしてパチンコ屋のアナウンスのような口調で「マサコさんマサコさん3番テーブルハッスルです、キミコさんキミコさん9番テーブルハッスルです、はい、ハッスル、ハッスル、今宵もハッスル~」と、なにがハッスルなのかは知りませんが、やたらめったらハッスルを連発しました。


呼び出されたマサコちゃんは手に持っていたおしぼりをヒョイと投げ、「時間来たからバイバーイ」とキャッチャーミットのような手を振りながら席を立ちます。

私はまだマサコちゃんから何も性的サービスは受けておりません。
性的サービスを受けるどころか精神的苦痛を受けているのです。

しかしもうマサコちゃんはいりません。まだまだ花びら回転は始まったばかり、あと2つも花びらは残っているのです。
ですから私、もうマサコちゃんとは二度と会わないだろうと、最後に極めつけな仕返しをしてやりました。

「安田大サーカスって知ってるかい?」

マサコちゃんはそれだけで私が何を言いたいのかわかったようです。
きっと彼女は、安田大サーカスという三人トリオがテレビに出始めた頃からずっと、スーパーに行っても、駅のホームに立ってても、いや道を歩いただけで、いわれのない差別を虐げられてきた事でしょう。
マサコちゃんはどれだけ安田大サーカスを恨んだ事でしょう!
マサコちゃんはどれだけ安田大サーカスのヒロを抹殺したい思ったでしょうか!

そんな私の最後の一撃は、かなりマサコちゃんを怒り心頭させておりました。

「くくくく・・・ざまぁ見ろ!」
私が勝ち誇ったかのように笑っておりますと、マサコちゃんは黒星の付いた朝青龍が控え室に帰る時のように、肩を怒らせながらチャップリンの席へと移動して行ったのでありました。

「キミコでーす!いらっしゃーい!」

突然現れた次なる花びらは、つい今までチャップリンのタラコをしゃぶっていたスイカばばあでした。

キミコ?確か入口でヅラ店員が言ってた当店ナンバーワンというのはキミコだったはず。
しかし今私の目の前にいる彼女は恐らく人間ではない。猿人!そう、まさしくオラウータンなのである!

ドスン!と席に付いた猿人は、「時間ないから早よ早よ」と、特殊メイクのような顔をニヤニヤさせながら、私のイチモツを握りました。
まぁ、マサコちゃんよりは愛嬌もあるし・・・くっさいとか言わないし・・・それなりにおっぱいも大きいし・・・
そう思った私は、とりあえずこの猿人に身を任せます。

チャゲが「夏夏夏夏ココッナツ~」とバカな歌を唄っております。
きっとこの歌が好きなのでしょう、パンチの店員も太ももにタンバリンをノリノリで叩き付けては、南国リゾートの男を演じております。

そしてそんな私の股間では、巨大な猿人が美味そうに台湾バナナにむしゃぶりついております・・・。

猿人の人間技とは思えぬようなそのテクニックは、さすが老舗だ、さすがナンバーワンだ、と認めざるおえませんでした。
確かに猿人は上手かった。この変態の私をも「うっ」と唸らせるそのテクニックは、昨日今日のヒヨッ子ではないはず、きっと名の有る人物なのだろうと思った私は、彼女のそのテクニックを一目見ておこうと、その猿人の口と私の仏の結合部分をソッと覗いてみました。

・・・・・

いきなりカッパの格好をした西遊記の岸辺四郎が「おい、悟空よぅ」と現れ、悟空の格好をしたマチャアキが夏目雅子を白い馬に乗せながら「なんだいゴジョウ」と振り向きました。

私が「はっ!」と気付くと、岸部四郎もマチャアキも夏目雅子も消えています。
今のはいったい・・・と、私はその幻覚を振り払い、もう一度、その結合部分に目を凝らしました。

・・・・

はっきりと見えました。
そう、この当店ナンバーワンの猿人は・・・なんと入れ歯を外しておりました・・・・

ふとテーブルの上を見ると、そこには唾液が水たまりを作り、その上には銀歯付きの入れ歯が、まるでスプラッタームービーのワンシーンのように転がっております・・・

私は見ては行けないものを見てしまったかのように、気分がググッと落ち込みました。

・・・・

再びBGMが変わります。
続いての曲はチェッカーズの涙のリクエスト・・・・。

猿人が、人間技とは思えぬ早さで入れ歯をカポッと装着するのを、私ははっきりとこの目で目撃しました。
そして何事もなかったかのように「また来てねー」と手を振りながら陽気に笑う猿人は、入れ歯の恐怖に脅える私がまだ天国にイっていないというのに・・・笑顔で去って行きました。

・・・ま、人生色々あるさ、と、私は気分を切り替える事にしました。
そう、私にはまだ残り一輪、花びらが残ってるではないか!

さぁ来い!ハッスルだ!今までの事はなかった事にしてやる!さぁ来い!俺の中の三つ星店になって見ろ!

そんなテンションの高まってきた私がその気配に気付いて「はっ!」と顔をあげると、そこにはおしぼり10本を抱えたマサコちゃんが立っていたのでございました・・・

・・・・・・

「この店には女の子が2人しかいないじゃないか。2人で花びら三回転ってちょっとやりすぎだよキミ」

フロアを出た私は、キャッシャーでゲームボーイをしていたヅラ店員に一言文句を言ってやった。
ヅラ店員は、入る時のあの愛想の良さはどこかへ消え、面倒臭そうに私を見上げると「あぁ」と一言頷き、そしてまたゲームボーイに目をやった。

どうせ二度と来ない店だ。
今ここでコイツに、水商売というものは~などとレクチャーした所で何の意味もない。
ま、30分8千円はべらぼうに高いが、しかし勉強代だと思えば安いものだ。
っていうか、そもそもこんな店に「猫まっしぐら」などと悦び勇んでやって来た私が馬鹿なのだ。
自業自得。

そう自分に言い聞かせながら外に出ると、街にはすっかりネオンが灯り、通りは酔客たちで騒がしくなっていた。

ふと見ると、パン、パン、パン、と星一徹が懲りずに手を叩いていた。
疲れて来たのか、入店する時よりは、手を叩くスピードが弱冠遅くなっているように思える。

寂れた歓楽街の片隅で、酔客相手に一晩中手を叩き続ける星一徹。

この30分、どうせなら彼と2人で人生について語ってみたかった。

よし、次はあいつを指名しよう。
私はそう思いながら、1人淋しくネオンの中へと消えて行ったのであった。


・・・・と、まぁ、このお話はこれで終わりなんですが、ここでいくつか断っておきます。

まず、この話はかなり脚色しておりますが、ほとんど実話に近いお話です。
マサコちゃんもパンチ店員も入れ歯の猿人も星一徹も、実在します。
今もバリバリの現役で、今夜もどこかの歓楽街でシノギを削っております。
あと、私はマサコちゃんをイジメてはおりません。イジメられたのは私のほうです。
あと、私のチンポはくっさくありません。
以上。

長々とくだらない文を読んで下さり、誠に誠にありがとうございました。

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