発狂ピンクサロン!その2
2010/02/06 Sat 00:22
さてさて、フロアへと入りますと、まずはミラーボールがお出迎えしてくれました。
ピンサロには定番の丸鏡小型(通称をドッチと言いまして、これはドッチボールみたいだからです。ピンサロにはこのドッチと呼ばれる小型ミラーボールが点々とぶら下げているパターンが多いようです)
私は天井のドッチを見上げ、「うむ」と低く頷く。
ピンサロには定番の丸鏡小型(通称をドッチと言いまして、これはドッチボールみたいだからです。ピンサロにはこのドッチと呼ばれる小型ミラーボールが点々とぶら下げているパターンが多いようです)
私は天井のドッチを見上げ、「うむ」と低く頷く。
80年以降のキャバレー&ピンサロ系は、とかくこの時代遅れのミラーボールをやたらと嫌いまして、ディスコ照明のようなスパイラルマシンや、赤、青、黄色のゼラを張り付けたパーライト等々、とにかく首をクネクネと回しながら点滅すればそれでOKみたいな、そんなチンドン屋的な照明になってしまいました。
これはいけません。
風俗好きな方は御存知かと思いますが、あのクネクネと首を振りながら回る赤・青・黄色のライトは、もう歯軋りしたくなるほどウザイ!のであります。
ナウでヤングなディスコティック(死語)なら、あのキチガイ照明でもいいです。しかし、ココは加齢臭をムンムンとさせた親父達が「小沢はなっちょらん!」などと握り拳を作りながらチンポコをマッサージしてもらう場所なのでございます。
これはいけません。
これらキチガイ照明が全国の低俗風俗店で流行した理由のひとつに、アジア系ホステスの進出、いわゆるジャパゆきさん(出稼ぎアジア人ホステス)の登場が大きく関係しているのではと私は睨んでおります。
というのは、これらの照明マシーンのほとんどは、台湾、若しくはフィリピンで作られ、そこから輸出されているからであります。
当時のバブルに浮かれたニッポン人は、照明はやっぱ派手なほうがいいじゃん、などと抜かしては、あぶく銭で照明とジャパゆきさんを買い漁り、日本の良き風俗文化をも台無しにしてしまったのでございます・・・。
しかしながらココのピンサロは、まぁ照明については合格でしょう。
ピンクゼラのパーライトで客席をぼんやりと照らし、ミラーボールから発せられる、まるで熱帯魚の群れのような光のツブが緩やかに流れる。
うん。これぞニッポンの正統派なピンサロの照明です。
さて、照明に納得した私は、ヅラ店員に案内され、客席へと向かいます。
私は案内されながらも、フロア全体を見回しました。
フロアに並ぶソファーは、全て同じ方向に向いて並べられております。
これは、いわゆる「電車椅子」、又は「劇場椅子」と呼ばれる、ピンサロ独特な椅子の配置でございます。これは、要するに、客同士が店内で顔を見合わせなくてもいいようにという、ピンサロ側の心温まる配慮なのでございます。
そんなソファーに腰をおろしますと、さっそくながら新たなる店員が私の足下に、忍びの者の如くスッと現れ、実に太々しく「失礼します」と私を睨みました。
その睨みは明らかに敵意がこもっております。
歳は40代半ば。白髪混じりのパンチパーマに白カッター黒ベスト黒ズボン。そしてピンサロ店員の魂とも言える黒い蝶ネクタイは、サテンの生地がピリリッと輝いておりました。
衣装は完璧です。
私は、取りあえず彼の正装に敬意の意味を込めて「うむ」と頷く。
「お飲物は、ビール、ウィスキー、ブランデー、ウーロン茶・・・どれにします?」
パンチパーマはひとつずつ指折り数えながら説明し、そして再びギロッと私を睨みました。
「ビールを頂こうかな・・・」
私がそう呟くと、彼は私の言葉が終わらないうちにムクッと立ち上がると、奥にいるもう1人の店員に指を一本立てながら、面倒臭そうにスタスタと去って行きました。
それでイイんだ。それでイイんだよパンチパーマ・・・。
私は彼のシワだらけの黒ベストを背後から見つめ、そう頷く。
何がイイかって、衣装はバッチリ決めてるくせに、その投げ遣りないい加減さがイイのであります。
いささか矛盾しているようですが、ピンサロの店員というのはこうでなくっちゃいけません。
彼らはウェイターでありながらも、フロアの用心棒も兼ねているからです。
もしかしたら酔って大立ち回りするかも知れない客に向かって、やたらめったらペコペコと頭を下げたり、「おビールはキリン、アサヒ、どちらにいたしましょうか?」などとオカマの屁みたいな色声を出している軟弱野郎では、この世界は勤まらないのであります。
今から10年程前、私は岐阜の柳ケ瀬という繁華街のキャバレーで、喰わえ煙草の店員から「なに飲む?」とオーダーを聞かれた事がありましたが、それはまるで70年代の東映ヤクザ映画を見ているようでありまして、私は思わずその店員に向かって「素晴らしい!」と叫んでしまった事がありましたが、田舎へ行きますと、まだまだそんな骨太なお店が存在するのです。
と、まぁ、そんな彼の背中を見つめながら「いいゾ!頼もしいぞニッポンのピンサロ店員!」と頷いておりますと、いきなり斜め前の席に座っていた親父が、「あちゃちゃちゃちゃ」と奇妙な奇声を発しながら、ドテッ!とフロアの通路に転げ落ちました。
ショータイムか?
と、一瞬思いましたが、しかしそれは、その親父がただ単に酔っぱらって、尻をソファーから滑らせてしまっただけでした。
チョビヒゲを生やし、どことなくチャップリンに似てなくもない親父が「転んじゃったよぉ~ガハハハハ!」と下品に笑い出すと、すかさず隣りに座っていたピンサロ嬢が「大丈夫、社長~!」と言いながら、スイカのような乳をボデン、ボデンとさせては通路に出て来ました。
でた社長!
ピンサロ嬢定番の「誰でも社長」が、さっそく出ました。
この業界では、50~60代を会長、40~50代を社長、それ以下を部長さんと呼ぶシキタリがございまして、まぁ、業界が業界だけに、スナックやクラブのように本名を聞くわけにもいかない事から、お嬢達は客をそのように呼んでいるのです。
スイカおばさんは、ひっくり返ったチャップリン社長を、「どっこらしょ!」と声を出しながら羽交い締めにして持ち上げると、そのままドスン!とソファーへと投げ込みます。
羽交い締めに持ち上げられたチャップリン社長の下半身からは、やる気のないタラコのようなオチンポが申し訳なさそうにぶら下がっておりました。
「ちょっと、しっかりしなさいよ・・・」
などと、まるでカカア天下のお母さんのようにチャップリン社長を叱るスイカおばさんは、チャップリン社長をソファーに凭れさせては固定すると、素早く股の中に顔を埋め、アロアナが餌を食べるかのようにパクッ!とやる気のないタラコを口の中に吸い込んだのでした。
(うん。仕事はキッチリこなすタイプだな・・・いいぞ)
萎びたタラコを懸命に介護するスイカおばさんを見つめながら、私はそんなスイカおばさんに静かに敬礼し、敬意を示しました。
そうこうしていますと、観葉植物の陰からヌッと現れた御婦人が、土俵に向かう関取の如く、ノッソ、ノッソとこちらに向かって歩いて来ました。
その姿はまさしくマシュマロマン。
片手におしぼり、そして片手には缶ビールを持っております。
(いよいよだな・・・)
私は戦に出陣する侍のようにキュッと身を引き締め、背筋をピン!と伸ばしながら、今まさに一戦交えようとしている敵をグッと睨みます。
そんな私の気迫に気付いたのか、相手も物凄い眼力で私を睨み返して来ました。
(す、凄いパワーだ・・・これはもしかしたら・・・期待できるかも知れないぞ・・・)
私は身震いしながら期待感を膨らませます。
「・・・どーも、マサコです」
女は私の目をグッと睨みながら気怠そうにそう言うと、その象のような巨大な尻を年代物のソファーにググッと埋め込ませ、芋虫のような太い指で缶ビールの蓋をカッ!と開けました。
猛烈な安物香水が私の鼻を先制攻撃致します。
きっと彼女はフロアに出る瞬間に、そのサイズの合わないスケスケキャミソールに、マツモトキヨシで買った安物香水をワンサカと振りかけてきたのでしょう。私はその攻撃により、おもわずゴホっと咽せ返してしまいました。
「はい、ビールね・・・」
年齢不詳のマサコちゃんは、面倒臭そうに缶ビールをテーブルに置きました。
「・・・どうだい。景気は・・・」
私の2倍はありそうな巨大なマサコちゃんの顔を覗き込みながら、私はいたって紳士のポーズをとりました。
「時間ないから早よ脱いで」
・・・事もあろうにマサコちゃんは私の御挨拶をカチ無視しては、おしぼりの袋をボスッ!と引き千切ったのです。
なんという、ニッポンの正しいピンサロ嬢でございましょうか!
そんなマサコちゃんとの醜い戦いは・・・
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ナウでヤングなディスコティック(死語)なら、あのキチガイ照明でもいいです。しかし、ココは加齢臭をムンムンとさせた親父達が「小沢はなっちょらん!」などと握り拳を作りながらチンポコをマッサージしてもらう場所なのでございます。
これはいけません。
これらキチガイ照明が全国の低俗風俗店で流行した理由のひとつに、アジア系ホステスの進出、いわゆるジャパゆきさん(出稼ぎアジア人ホステス)の登場が大きく関係しているのではと私は睨んでおります。
というのは、これらの照明マシーンのほとんどは、台湾、若しくはフィリピンで作られ、そこから輸出されているからであります。
当時のバブルに浮かれたニッポン人は、照明はやっぱ派手なほうがいいじゃん、などと抜かしては、あぶく銭で照明とジャパゆきさんを買い漁り、日本の良き風俗文化をも台無しにしてしまったのでございます・・・。
しかしながらココのピンサロは、まぁ照明については合格でしょう。
ピンクゼラのパーライトで客席をぼんやりと照らし、ミラーボールから発せられる、まるで熱帯魚の群れのような光のツブが緩やかに流れる。
うん。これぞニッポンの正統派なピンサロの照明です。
さて、照明に納得した私は、ヅラ店員に案内され、客席へと向かいます。
私は案内されながらも、フロア全体を見回しました。
フロアに並ぶソファーは、全て同じ方向に向いて並べられております。
これは、いわゆる「電車椅子」、又は「劇場椅子」と呼ばれる、ピンサロ独特な椅子の配置でございます。これは、要するに、客同士が店内で顔を見合わせなくてもいいようにという、ピンサロ側の心温まる配慮なのでございます。
そんなソファーに腰をおろしますと、さっそくながら新たなる店員が私の足下に、忍びの者の如くスッと現れ、実に太々しく「失礼します」と私を睨みました。
その睨みは明らかに敵意がこもっております。
歳は40代半ば。白髪混じりのパンチパーマに白カッター黒ベスト黒ズボン。そしてピンサロ店員の魂とも言える黒い蝶ネクタイは、サテンの生地がピリリッと輝いておりました。
衣装は完璧です。
私は、取りあえず彼の正装に敬意の意味を込めて「うむ」と頷く。
「お飲物は、ビール、ウィスキー、ブランデー、ウーロン茶・・・どれにします?」
パンチパーマはひとつずつ指折り数えながら説明し、そして再びギロッと私を睨みました。
「ビールを頂こうかな・・・」
私がそう呟くと、彼は私の言葉が終わらないうちにムクッと立ち上がると、奥にいるもう1人の店員に指を一本立てながら、面倒臭そうにスタスタと去って行きました。
それでイイんだ。それでイイんだよパンチパーマ・・・。
私は彼のシワだらけの黒ベストを背後から見つめ、そう頷く。
何がイイかって、衣装はバッチリ決めてるくせに、その投げ遣りないい加減さがイイのであります。
いささか矛盾しているようですが、ピンサロの店員というのはこうでなくっちゃいけません。
彼らはウェイターでありながらも、フロアの用心棒も兼ねているからです。
もしかしたら酔って大立ち回りするかも知れない客に向かって、やたらめったらペコペコと頭を下げたり、「おビールはキリン、アサヒ、どちらにいたしましょうか?」などとオカマの屁みたいな色声を出している軟弱野郎では、この世界は勤まらないのであります。
今から10年程前、私は岐阜の柳ケ瀬という繁華街のキャバレーで、喰わえ煙草の店員から「なに飲む?」とオーダーを聞かれた事がありましたが、それはまるで70年代の東映ヤクザ映画を見ているようでありまして、私は思わずその店員に向かって「素晴らしい!」と叫んでしまった事がありましたが、田舎へ行きますと、まだまだそんな骨太なお店が存在するのです。
と、まぁ、そんな彼の背中を見つめながら「いいゾ!頼もしいぞニッポンのピンサロ店員!」と頷いておりますと、いきなり斜め前の席に座っていた親父が、「あちゃちゃちゃちゃ」と奇妙な奇声を発しながら、ドテッ!とフロアの通路に転げ落ちました。
ショータイムか?
と、一瞬思いましたが、しかしそれは、その親父がただ単に酔っぱらって、尻をソファーから滑らせてしまっただけでした。
チョビヒゲを生やし、どことなくチャップリンに似てなくもない親父が「転んじゃったよぉ~ガハハハハ!」と下品に笑い出すと、すかさず隣りに座っていたピンサロ嬢が「大丈夫、社長~!」と言いながら、スイカのような乳をボデン、ボデンとさせては通路に出て来ました。
でた社長!
ピンサロ嬢定番の「誰でも社長」が、さっそく出ました。
この業界では、50~60代を会長、40~50代を社長、それ以下を部長さんと呼ぶシキタリがございまして、まぁ、業界が業界だけに、スナックやクラブのように本名を聞くわけにもいかない事から、お嬢達は客をそのように呼んでいるのです。
スイカおばさんは、ひっくり返ったチャップリン社長を、「どっこらしょ!」と声を出しながら羽交い締めにして持ち上げると、そのままドスン!とソファーへと投げ込みます。
羽交い締めに持ち上げられたチャップリン社長の下半身からは、やる気のないタラコのようなオチンポが申し訳なさそうにぶら下がっておりました。
「ちょっと、しっかりしなさいよ・・・」
などと、まるでカカア天下のお母さんのようにチャップリン社長を叱るスイカおばさんは、チャップリン社長をソファーに凭れさせては固定すると、素早く股の中に顔を埋め、アロアナが餌を食べるかのようにパクッ!とやる気のないタラコを口の中に吸い込んだのでした。
(うん。仕事はキッチリこなすタイプだな・・・いいぞ)
萎びたタラコを懸命に介護するスイカおばさんを見つめながら、私はそんなスイカおばさんに静かに敬礼し、敬意を示しました。
そうこうしていますと、観葉植物の陰からヌッと現れた御婦人が、土俵に向かう関取の如く、ノッソ、ノッソとこちらに向かって歩いて来ました。
その姿はまさしくマシュマロマン。
片手におしぼり、そして片手には缶ビールを持っております。
(いよいよだな・・・)
私は戦に出陣する侍のようにキュッと身を引き締め、背筋をピン!と伸ばしながら、今まさに一戦交えようとしている敵をグッと睨みます。
そんな私の気迫に気付いたのか、相手も物凄い眼力で私を睨み返して来ました。
(す、凄いパワーだ・・・これはもしかしたら・・・期待できるかも知れないぞ・・・)
私は身震いしながら期待感を膨らませます。
「・・・どーも、マサコです」
女は私の目をグッと睨みながら気怠そうにそう言うと、その象のような巨大な尻を年代物のソファーにググッと埋め込ませ、芋虫のような太い指で缶ビールの蓋をカッ!と開けました。
猛烈な安物香水が私の鼻を先制攻撃致します。
きっと彼女はフロアに出る瞬間に、そのサイズの合わないスケスケキャミソールに、マツモトキヨシで買った安物香水をワンサカと振りかけてきたのでしょう。私はその攻撃により、おもわずゴホっと咽せ返してしまいました。
「はい、ビールね・・・」
年齢不詳のマサコちゃんは、面倒臭そうに缶ビールをテーブルに置きました。
「・・・どうだい。景気は・・・」
私の2倍はありそうな巨大なマサコちゃんの顔を覗き込みながら、私はいたって紳士のポーズをとりました。
「時間ないから早よ脱いで」
・・・事もあろうにマサコちゃんは私の御挨拶をカチ無視しては、おしぼりの袋をボスッ!と引き千切ったのです。
なんという、ニッポンの正しいピンサロ嬢でございましょうか!
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