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ゆとり教育とアニメ

2010/04/17 Sat 22:37

ゆとり教育。
難しい事はわかりませんし知りたくもありませんが、この「ゆとり教育」によって一番変化したのはアニメではないかと、最近のテレビを見ていてつくづくそう思います。
宮崎駿さんという人がいますよね。スタジオジブリって言うんですか?私はあんまり詳しくないので知らないのですが、「千と千尋の神隠し」とかのアレ。
ワイドショーなんかで宣伝しまくってましたから、私もいくつかの作品を見た事あるんですが、素晴らしいですよね。
まず絵が綺麗だし歌がいいし、それにストーリーが奥深い。

まさしく感動。

で、ソレ系にハマった私は「魔女の宅急便」、「平成狸合戦ぽんぽこ」、「紅の豚」と次々に見まくりまして、そして遂に「もののけ姫」で、

吐き気がしました。

いや、作品云々に吐き気がしたという意味ではなく、ソレを見ながらスルメイカを食いまくっていましたので、スルメイカの食い過ぎで吐き気がしたのです。

しかしながら、このスルメイカの食い過ぎによる吐き気は明らかに「もののけ姫」が誘発していたものに違いありません。

と言いますのは、基本的に、私は感動作品が嫌いだからです。
あらかさまに「感動しろよ!」というものを見せつけられますと、なぜか恥ずかしくなって来るのです。

ですから90年代に流行ったトレンディードラマなどは恥ずかしくて見れませんでした。浅野温子の変な演技とか鈴木保奈美のバカみたいなセリフとか恥ずかしくて恥ずかしくて死にそうになりましたし、あと、「ひとつ屋根の下」で兄弟揃ってウッシッシと笑うシーンを見た時には、恥ずかしさのあまり ウツ に入ってしまったほどです。

私の先祖はゴキブリだったのではないかと思うくらい、私は 汚い作品 が好きです。
歌も映画も小説もドラマも、汚くなければ許しません。
汚さの中から徐々に感動させて行くというストーリーが好きなのでございまして、最初から最後まで綺麗な作品というのは、裏で国が動いているような気がして一気に引いてしまうのです。

つまり私はひねくれ者なのでございましょう。

幼少時代にあまりにも家庭環境が悪すぎた為に脳内環境も悪くなり、綺麗なモノを素直に綺麗だと思えなくなってしまったのです(思いたくもありませんが)。
周りがヤクザばっかりだったんです。シャブ中と淫売婦と酔っぱらいと乞食とパトカーに囲まれて生きて来た少年が、いまさら『風の谷のナウシカ』を素直に感動する事は不可能なのです!

・・・・・・・・・

そんな「ゆとりのない教育」で育った私を魅了したアニメは、

妖怪人間ベム

でした。

youkai2_convert_20100413122254.jpg

その映像は暗く汚く気持ち悪く、BGMもドロドロしてて、当然ストーリーも狂気的な社会派です。
子供のベロは、つんぼ、びっこ、ブス、かたわ、と、差別用語をおかまい無しに連発していました。
大人のベムは頼りがいがあるのですがどこか変態の匂いが漂い、ちょっと油断すると男の子でもおかまいなしに公衆便所に連れ込みそうです。
女のベラは素直に臭そうです。安物の香水と昨夜の酒と、3日くらい髪を洗っていない淫売の匂いがプンプン漂って来ます(足の裏は角質でカチカチ)。

そう、妖怪人間ベムは私の子供の頃の世界そのものなのです。ベム・ベラ・ベロは、あの頃、下町の糞町に蠢いていた、ガキとおっさんと糞ババアの姿そのものなのです。
パチンコ屋から出て来たヤクザ者が、3本しか残っていない 欠けた指 を下校途中の子供達に見せながら「早く人間になりたい!」と笑わせてくれる、そんな素敵な町で妖怪人間ベムと共に育った私には、やはり「崖の上のポニョ」は素直に観る事ができませんでした。

ジブリ作品に出てくる人々の、あのやたらと感動させようとしている表情が、どーしても「あいのり」で見せる久本の嘘泣き顔とカブって見えて恥ずかしくて堪らないのです・・・・

・・・・・・・・・・

しかしながら、妖怪人間ベムは「反社会的」という理由から闇に葬られました。
今のちびっ子達は、もう二度とヤツラを「夏休みアニメ特集」で見る事はできないのです。
そう考えますれば、「ゆとり教育」によって1番変化したのは、やっぱり子供達が見るアニメなのではないかと、私はつくづく思うのです。

無菌状態。
今の子供達にバイ菌は見せてはならないのです。バイ菌はアンパンマンの中のあのバイキンらしくないバイキンマンしか見せてはいけないのです!

見て下さい!この↓素晴らしい表情!青い空に浮かぶ天真爛漫な微笑み!
美しい映像と透き通るような音楽!子供達に夢と希望を与えてくれるそのストーリー!
おお!ジブリ作品とはなんと心を温めてくれる作品なのでしょうか!
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それに比べてこれを見ろ!なんという薄汚い子供達であろうか!足が臭い!バカづら丸出し!
野蛮な映像と狂った音楽!夢と希望の隙間からノッソリと現れる現実!まさに絶望!
見ろ!この貧しい子供達にハングリー精神を植え付けようとする軍国主義者のプロパガンダ的アニメを!


アパッチ野球軍です。
差別丸出しの「アパッチ村」という部落の少年達が、死に物狂いで野球をやるんです。
同じ野球ストーリーでも、ルーキーズのような、「ゆとり」を背景にした甘っちょろい不良たちの、お遊び的な感動ストーリーではありません。
"表現やセリフに不適切と思われる個所がありすぎる"といった、反社会的アニメです。
ストーリーも然ることながら、子供達のニックネームが凄いです。
ダニ、モグラ、オケラ、網走、コウモリ、ハッパ、そして女の子はダイコン。
もうヤケクソです。
こんなニックネーム、今のゆとり社会ならば、直ちに「イジメを連想させる!」と、ホカホカのゆとり布団に包まった無菌ババア(けどオメコは凄いぞ!)から抗議が殺到するはずです。

このような野蛮なアニメは、今では考えられない危険なアニメでございますが、しかし、私の「ゆとりのない時代」では、これがごくフツーに放送されていたのです。

余談ですが、風俗プロデューサーを名乗る私は、数年前、新宿のあるクライアントから「おっぱいパブ」のリニューアルを頼まれた事がございまして、元々その店は、Tバック1枚のお姉ちゃんが10分交代で次々にやって来るという「花びら回転型」のお店だったことから、そこで閃いた私は、店名を「アパッチ」と決め、店内では、このアパッチ野球軍の「♪俺たちゃ裸がユニホーム♪」という曲をリピートでガンガン鳴らす演出を考えたのですが、当然の事ながら秒殺で却下されました。

この他にも、「あしたのジョー」や「ゲゲゲの鬼太郎」などという反社会的なアニメはありましたが、しかしこの2作品は途中からゆとり側に魂を売り渡してしまい、なんとも軟弱なアニメになり下ってしまいました。
ゲゲゲの鬼太郎など、初期の頃は、あのエンディングを聞いただけで震え上がるほど不気味で、あしたのジョーにしても、初期作品は不良の匂いがプンプンしてて、ジョーの生き方を真似るハングリーなガキはそこらじゅうに転がっていたほどなのに・・・とても残念です。

今のガキは、サザエさんとかちびまる子ちゃんの見過ぎで頭の中までノリ助に洗脳されています。
このまま行けば、将来の日本はノリ助やアナゴのようなどうでもいい人間ばかりになってしまうのです。
ですから将来の大日本帝国の為にも、あえて今のこの軟弱な御時世に、封印されている野蛮アニメを復活させるべきではないでしょうか鳩山さん。

ジブリももちろん必要です。子供達に夢と希望と想像力を与える為にも、ジブリ作品は絶対に必要です。
しかしそれはあくまでも裕福な子供達、つまりあなた方が言う「ゆとり」のある少年少女たちに必要なのであって、「ゆとりのない」少年少女達にはアパッチ野球軍のモンキーが必要なのです。彼らは綺麗事無しの丹下段平を求めているのです。
今まさに、ぬるま湯に浸かったガキ共と上品ぶったお母様たちに妖怪人間ベムの現実と大日本帝国の恐ろしさを教えてやるべきなのです!

これを見て下さい!
このCMを、目を反らさずに見て下さい!お母さん!


このCMは、覚醒剤の恐ろしさを知らない“ゆとり人”達から あまりにも怖すぎる! というクレームが殺到したため、政府は慌ててこのCMを闇に葬りました。
しかし、怖くて当然なのです。怖すぎるからこそこのCMは効果があるのです!

なのにどーしてこのCMがダメなのか・・・・・・

・・・そんなにポンポンとやたらめったら闇に葬っていたら・・・汚いモノ好きな私の楽しみが消えてしまうじゃないかお母さん!汚いモノをこの世から次々に抹消してしまったら、シミ付きパンツとか変態おじさんをテーマに小説を書いている私の想像力が欠けてしまうのですよお父さん!
聞いてるのか日教組!貴様達がほざくキレイ事で子供達は無菌栽培され、将来彼らが「現実」というバイ菌を目の当たりにした時、抵抗力のない彼らは瞬く間に萎れてしまうのだ!ノリ助になるんだぞ!
だから宮崎駿!シャブ中の父親とパチンコ狂いの母親に育てられる借金地獄の少女の物語を作れ!小学生にして援交しなければならない少女が、それでも強く逞しくそして明るく生きるファンタジー作品を今すぐ作るのだ駿!

なにがゆとりだバカタレ!
ゆとりもないくせにゆとりぶるんじゃないノリ助!
ゆとりを演じる前にまずキサマのその肛門でジクジクと膿んでいるイボ痔をなんとかしろ!
その猟奇的な唇で女房のアナルを吸うんじゃないアナゴ!

・・・・・・・・・・・・

と、まぁ、あえて熱くなったフリをして、文を盛り上げてみましたが、いまいち盛り上がりに欠けるようですので、そろそろ〆に入りたいと思います。


さて、本日は、「ゆとり教育とアニメ」について考えて来たわけですが、このアニメが変わった事により、子供達の思想も大きく変化し、キレイなアニメに感化された無菌子供達が増えたおかげで、お母さんにとっても「ゆとり」ができました。

しかし、本当にこれで子供達は無菌状態なのでしょうか?
いえいえ違います。
子供達の前から妖怪人間やアパッチ野球軍は姿を消したと安心しているお母さん、危険ですよ。
子供達はテレビでベムやダイコンを見なくなった代りに、ネットでポコチンを頬張る人妻や、おっさんたちにバイブを突っ込まれてる女子高生をコッソリ見ております。はい、間違いありません。彼らは画伯帽子を被ったノリ助に興味があるようなフリをして、「よせやいノリ助、またタエコさんに叱られるぜ」などと、あたかも楽しそうに嘘笑いをしていますが、彼らは本心からノリ助の気持ちなんかわかろうともしておりませんし、アナゴなんかいっその事死んでしまえばいいとさえ思っているのです。
そうやって子供達はお母さんを欺き、そして深夜にこっそりネットでエロ動画なんか見たりして、突然飛び出した大音量にビックリしたりしているのです。


それが現実です。
それがあなた方の言う「ゆとり教育」なのです。


昔、私が住んでいた下町には多くの乞食が住み着いておりました。
小学校の周りでは乞食達が昼間っから酒盛りしておりました。

乞食は子供達に現実を見せてくれます。

この乞食と私達の関係はとても良い関係でございました。

宿題もせず遊び回っている私達を見つけては、「コラ!ちゃんと勉強しねぇと、おっちゃんみたいになっちまうぞ!」と抜けた前歯でケタケタと笑う乞食。
私達はそんな愉快で哀れな乞食たちに囲まれながら、

「あんな臭い大人には絶対になりたくない!」

と、尾崎豊風に思ったものです。

そんな乞食の1人に、「タモツ」というおっさん(推定40才)がいました。
タモツはいつも酔っぱらっているおっさんでした。
タモツのその酔っぱらった状態が知能障害だったという事を、当時子供だった私達は知らなかったのです。

そんなタモツは、公園で私達が遊んでいると「遊ぼ」とニヤニヤ笑いながら近寄って来ます。
イジめっ子の熊崎君が「遊んでやるからいつもの『どろろ』やってくれよ」と言うと、タモツは嬉しそうに「うん」と笑い、そして奇妙な歌を歌いながらヘンテコリンな踊りを始めました。

当時の私たちは、タモツが歌うこの「どろろ」というのが何なのか知りませんでした。
何も知らず、タモツが歌うその変な歌詞とメロディー、そしてタモツがピョンピョン飛び跳ねながら踊る滑稽な舞いに、ただただ私達はケラケラと笑い転げていたものでした。

そんなタモツが歌っていた「どろろ」。
それはなんとテレビアニメの主題歌でした。

「どろろ」は、子供の泥棒を描いた実に悲惨で暗いマンガです。
これは「銭ゲバ」に匹敵するほどの暗さで、読めばたちまちウツを誘発するといった、最も危険な漫画です。

当然、テレビアニメの「どろろ」はすかさず打ち切りになったみたいです。
内容が悲惨すぎる事から「子供の教育に悪い!」というのが打ち切りの理由らしいです。
当然、再放送もされませんでしたから、私達はタモツが歌っていた「どろろ」の主題歌を知らなかったのです。

大人になってから、なにげなく見ていたCSで、あの頃タモツが歌っていた「どろろ」の主題歌を偶然耳にし、あまりの感動に私は飛び上がりました。
その奇怪な歌を聴きながら、私は、タモツのあの舌っ足らずな喋り方と生ゴミのような匂いと、そして戯けながら踊っていたあのヘンテコリンな踊りを鮮明に思い出しました。

タモツ。
生きていれば今はもうお爺さんでしょう。
しかし、今でも「おい『どろろ』踊れよ」と言ったなら、きっとタモツはニヤニヤと笑いながら踊ってくれる事でしょう。




今の乞食は『崖の上のポニョ』を踊ってくれるのかな・・・・


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