昭和ドンパチ小僧
2010/03/22 Mon 21:47
先日、ブルーレイのHDに溜まり溜まっているスカパーから録画した映画をひとつひとつチェックしておりますと、中山美穂の「ママはアイドル」というドラマが大量に眠っているのを発見致しました。
これはあきらかに録画予約を間違えて撮ったものでしたが、しかし私は、あまりの懐かしさにおもわず「ミポリン!」と叫ぶと、まるでシャブ中が慌てて注射器を手にするかのようにブルブルと手を震わせてはリモコンを握り、厳粛な気持ちで再生ボタンを押したのでありました。
これはあきらかに録画予約を間違えて撮ったものでしたが、しかし私は、あまりの懐かしさにおもわず「ミポリン!」と叫ぶと、まるでシャブ中が慌てて注射器を手にするかのようにブルブルと手を震わせてはリモコンを握り、厳粛な気持ちで再生ボタンを押したのでありました。
若き日のミポリンが大粒の八重歯を剥き出しに笑っております。インド人のような後藤久美子も頑張っています。
思えば、このドラマをリアルタイムで見たのは少年院の中でした。
あの頃、窓に鉄格子がハメられた防犯カメラ付きの食堂で、イガグリ頭の少年達は、何の葉っぱかわからぬ不気味なお茶をズルズルと啜りながら、みんな今宵のオカズにと画面に映るミポリンを目に焼き付けていたものでございます。
そんな想い出深い「ママはアイドル」を感傷に浸りながら見ておりますと、何やらカチカチカチ・・・という不気味な音がどこからか聞こえて来ました。
それは今までに聞いた事のない違和感のある音です。
慌てて耳を澄ましておりますとその音はスっと消えました。
私の隣で「ママはアイドル」を見ていた22才の馬鹿女が「どうしたの?」と聞きます。
「今、変な音しなかったか?」
「・・・さぁ・・・」
22才の馬鹿女は部屋の中を見回しながら、そう言って首を傾げました。
気のせいか・・・と思いながら、再びミポリンの世界に浸ります。
80年代アイドル。妙に眉が太く、やたらとパステルカラーのペラペラのジャージを着ております。
ああ、そーいえばあの服、夕焼けニャンニャンでおニャン子がよく着てたな・・・
などと、イカ臭い青春時代を懐かしんでおりますと、
またしてもカチカチカチ・・・と聞こえて来ました。
今度の音は何やら激しく、カチカチの中にパン!やポン!といった破裂音まで交じっています。
その音は、まさしく
天ぷら油の中に水が交じった音
のようであり、しかもその音はかなり私の近くで鳴っているのです。
私は怖くなり、その音を明らかにせねば今夜は眠れなくなる、と思い、その音の根源を調べようと、ソファーからムクリと起き上がりふと22才の馬鹿女を見ると・・・・・・・
彼女は口を半開きにし、やや顔を天井に向けた状態で放心状態になっております。
そして彼女の半開きになった口の中から、れいのカチカチカチ・・・・という音が聞こえて来るではありませんか・・・
エクトプラズムか?
私はホンキでビビりました。
私が彼女を呆然と見つめておりますと、彼女の視線がゆっくりと私に向きました。
「・・・どうしたの?」
彼女のその声にはカッ!コッ!パッ!という破裂音が交じっております。
「・・・な、なんだその音は・・・」
「あぁコレ?おいしいよ、食べる?」
それは、口の中に入れると、やたらめったらパチパチと弾ける、いかにもPTAのお母さんたちが反対しそうな体に悪そうなお菓子。
この馬鹿女は、その気味の悪い菓子を口の中でパチパチと破裂させながらミポリンを見ていたのです。
私は・・・こんなバカな菓子とこんな馬鹿な小娘に今まで脅かされていたのか・・・・
とたんに私の中でメラメラと怒りが沸き起こって来ました。
今日こそはリンチだ・・・
私は彼女の手から、その気味の悪い菓子を奪い取りました。
袋の中には、綿菓子の中にパチパチと鳴る厄介者が潜んでおります。
袋の中から野球ボールほどのソレを鷲掴みに取り出し、「えっ!」と恐怖に顔を引き攣らせる22才の糞女の口の中に押し込んでやったのです。
最初は破裂はいたしません。
コイツは唾液に触れるとおらおらおら!と暴れ出す性質を持っているのです。
私の子供の頃にもコイツはいました。
だからコイツの事はよく知っているのです。
コイツは昔、ドンパッチっという名で暴れ回っていました・・・・・・・
・・・・・ただし、あの頃のコイツは、今のような「綿菓子」などという安全性を考慮したクッションはなく、もっと危険だった・・・
その身ひとつで、俺達の口の中に乗り込んでは縦横無尽に暴れ回り、舌を切られたヤツもいれば唇を腫らされたヤツもいる。
三袋一気に飲んだら胃袋が破裂するとさえ噂されるほど危険なヤツだった。
コイツは、先生から「買っちゃいけません」と差別を受けながらも、駄菓子屋の隅でいつも俺達が来るのを待っていた。
そう、コイツは俺達を挑発していたのだ。
俺達はこっそりヤリ手婆に100円玉を握らせる。
ヤリ手婆は、「あたしゃ最近、目が見えなくなってさぁ・・・」などととぼけたフリをして俺達にその危険なブツをソッと手渡した。
ブツを手に入れた俺達は、いつもの公園へ行き、互いの度胸を比べ合った。
フーテン根性丸出しの小森のバカが「行くぞ!」と叫び、コイツを一気に口の中に流し込んだ。
とたんに小森の口の中はバチバチという激しい破裂音が響き、小森は「うわあ!」と砂場の上で悶え苦しんだ。
続いて在日朝鮮人の上田が立ち上がった。
「チョーセン舐めんなよ!」
上田はそう叫ぶと、ヤツをザラザラザラと口の中に一気に流し込み、そしてそれをゴックン!と胃袋の中に飲み込んだ。
俺達は急いで上田に近寄ると、「聞かせて!聞かせて!」と上田のヘソに耳を当てる。
上田の腹の中からは、まるで
遠くで聞こえる打ち上げ花火
のような、風流な音が響いていた。
次は俺の番だ。
俺は以前、コイツをオブラートに包み、巨大化したのを飲み込んで死にそうになった事があるドンパチ野郎だ。
そんなドンパチ野郎な俺に皆が注目する。
いったい今日はどんなショータイムを見せてくれるのかと、公園で遊んでいた洟垂れ小僧達もぞろぞろと俺の周りに集まって来た。
俺は皆の視線を浴びながらポケットからオブラートを取り出した。
膝についた砂をパンパンと払いながら小森が言う。
「・・・やるのか?・・」
腹の底からパンパンと破裂音を響かせながら上田言う。
「・・・無理すんなよ・・・」
私は手の平の上に広げたオブラートにドンパッチをサラサラと落とし、それを丸めてラッキョほどの玉にした。
この玉を飲み込むと凄い事になる。
上田の「流し込み」の場合、最初、口の中でバチバチと弾け始め、破裂感を感じながら喉を通り、そして胃袋の中で最後の乱れ打ちとなる。
これは、最初からパチパチしているため、それほどの恐怖もなく、また、小玉のほとんどは口内で弾けてしまい胃袋の中で弾けるのは大玉だけで、痛さも知れている。
しかし「玉」は違う。
こいつは、水でゴックンと飲み込んでしまってもすぐには爆発しない。
胃の中でオブラートがジワリジワリと溶ける間の恐怖といったら、歯医者の待合室にいる時よりも怖い。
そして数分後、胃の中にポッ!ポッ!という小さな痛みを感じ、「来るぞ!」と身構えた瞬間、そいつは一気に爆発する。
その痛さと言ったら、アルミホイルを奥歯でガシガシと噛んだ時よりも、プールで生爪剥がした時よりも、全然痛いのだ。
「また死ぬぜ」
小森が心配そうに俺を見つめた。
俺はフッと笑った。
同じ過ちを繰り返すほど、俺の頭は熱くない。
俺はジャンパーのポケットの中から焼きそばパンを取り出した。
皆が不思議な顔をして見守る中、俺は焼きそばパンを包むサランラップを丁寧に剥がし、コッペパンに挟まれた焼きそばを指でほじると、その奥に「ドンパチ玉」をソッと隠した。
そしてまた丁寧にサランラップを巻き戻していると、上田が「それ、どうすんだよ」と聞いて来た。
俺は静かに後を振り向く。
滑り台の奥のベンチに一人の乞食が、咲き始めた梅の花をニタニタと微笑みながら見つめていた。
通称・春爺。
この公園を寝ぐらにする、アザラシのような顔をした親父。
いつもはいたって大人しい穏やかな乞食だが、しかし、なぜか
「はーるがきーたー♪はーるがきーたー♪どーこーにーきたー♪」
と、春爺に向かって歌うと、いきなり発狂しては意味不明な言葉を叫びながら追いかけて来るという、学校特別指定危険人物の1人だった。
「食わせるのか?」
小森がキラリと目を輝かせた。
「あいつは歯がない・・・だからきっと丸呑みするだろう・・・」
俺は口元に笑みを浮かべながらそう呟くと、ドンパッチ玉入りの焼きそばパンを小森に手渡した。
「・・・お前が行け・・・」
小森は俺のその言葉に一瞬顔色を変えたが、しかしすぐにキラリと目を光らせながら不敵に微笑んだのだった・・・
私は、22才の馬鹿女の口の中でカッ!コッ!と、天ぷら油が弾けるような音を聞きながら、あの時の、咲き始めた梅の花を眺めながら、焼きそばパン片手にベンチに崩れ落ちた春爺の姿を思い出していました。
「痛いよぅ!」
22才の糞娘は足をバタバタとさせながら悶えております。
「飲め!飲むんだ!飲んでミポリンと春爺に詫びを入れろ!」
私は22才の口を塞ぎ、ドンパッチを吐き出せないようにします。
そんな私は、彼女の口の中から聞こえて来るパンパンという破裂音を聞きながらふと思いました。
こいつを大量に買って風呂に入れたらどうなるんだろうか?
もの凄くワクワクしてきました。
もうミポリンなんてどーでもよくなった私は、バチバチと破裂する湯船の中で「あうっ!ぎやっ!」と悶え苦しむ22才を想像しては、まるで春爺に焼きそばパンを食わせた、あのガキの頃のように不敵にニヤリと笑ったのでした。
というわけで、今夜の「私の好きな唄」は、映画「ハレンチ学園」の主題歌をお送り致します(無理矢理)。
私が中学生の頃、学校をサボっては毎日のように入り浸っていた西日暮里のポルノ映画館では、「ハレンチ学園」と「夜をぶっ飛ばせ」と「北京原人の逆襲」という狂った三本立てが何度も何度も再上映されており(まとめに見てる人は誰もいない)、私は映画館の暗闇の中でシンナーの袋を膨らませながら、この曲ばかり聞いておりました。
そんな私の青春時代の1曲。
今聞くとなかなかファンキーな曲でして、是非ともEXILEなんかにリバイバルして欲しいと思う名曲です。
(音量に注意して下さい)
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思えば、このドラマをリアルタイムで見たのは少年院の中でした。
あの頃、窓に鉄格子がハメられた防犯カメラ付きの食堂で、イガグリ頭の少年達は、何の葉っぱかわからぬ不気味なお茶をズルズルと啜りながら、みんな今宵のオカズにと画面に映るミポリンを目に焼き付けていたものでございます。
そんな想い出深い「ママはアイドル」を感傷に浸りながら見ておりますと、何やらカチカチカチ・・・という不気味な音がどこからか聞こえて来ました。
それは今までに聞いた事のない違和感のある音です。
慌てて耳を澄ましておりますとその音はスっと消えました。
私の隣で「ママはアイドル」を見ていた22才の馬鹿女が「どうしたの?」と聞きます。
「今、変な音しなかったか?」
「・・・さぁ・・・」
22才の馬鹿女は部屋の中を見回しながら、そう言って首を傾げました。
気のせいか・・・と思いながら、再びミポリンの世界に浸ります。
80年代アイドル。妙に眉が太く、やたらとパステルカラーのペラペラのジャージを着ております。
ああ、そーいえばあの服、夕焼けニャンニャンでおニャン子がよく着てたな・・・
などと、イカ臭い青春時代を懐かしんでおりますと、
またしてもカチカチカチ・・・と聞こえて来ました。
今度の音は何やら激しく、カチカチの中にパン!やポン!といった破裂音まで交じっています。
その音は、まさしく
天ぷら油の中に水が交じった音
のようであり、しかもその音はかなり私の近くで鳴っているのです。
私は怖くなり、その音を明らかにせねば今夜は眠れなくなる、と思い、その音の根源を調べようと、ソファーからムクリと起き上がりふと22才の馬鹿女を見ると・・・・・・・
彼女は口を半開きにし、やや顔を天井に向けた状態で放心状態になっております。
そして彼女の半開きになった口の中から、れいのカチカチカチ・・・・という音が聞こえて来るではありませんか・・・
エクトプラズムか?
私はホンキでビビりました。
私が彼女を呆然と見つめておりますと、彼女の視線がゆっくりと私に向きました。
「・・・どうしたの?」
彼女のその声にはカッ!コッ!パッ!という破裂音が交じっております。
「・・・な、なんだその音は・・・」
「あぁコレ?おいしいよ、食べる?」
それは、口の中に入れると、やたらめったらパチパチと弾ける、いかにもPTAのお母さんたちが反対しそうな体に悪そうなお菓子。
この馬鹿女は、その気味の悪い菓子を口の中でパチパチと破裂させながらミポリンを見ていたのです。
私は・・・こんなバカな菓子とこんな馬鹿な小娘に今まで脅かされていたのか・・・・
とたんに私の中でメラメラと怒りが沸き起こって来ました。
今日こそはリンチだ・・・
私は彼女の手から、その気味の悪い菓子を奪い取りました。
袋の中には、綿菓子の中にパチパチと鳴る厄介者が潜んでおります。
袋の中から野球ボールほどのソレを鷲掴みに取り出し、「えっ!」と恐怖に顔を引き攣らせる22才の糞女の口の中に押し込んでやったのです。
最初は破裂はいたしません。
コイツは唾液に触れるとおらおらおら!と暴れ出す性質を持っているのです。
私の子供の頃にもコイツはいました。
だからコイツの事はよく知っているのです。
コイツは昔、ドンパッチっという名で暴れ回っていました・・・・・・・
・・・・・ただし、あの頃のコイツは、今のような「綿菓子」などという安全性を考慮したクッションはなく、もっと危険だった・・・
その身ひとつで、俺達の口の中に乗り込んでは縦横無尽に暴れ回り、舌を切られたヤツもいれば唇を腫らされたヤツもいる。
三袋一気に飲んだら胃袋が破裂するとさえ噂されるほど危険なヤツだった。
コイツは、先生から「買っちゃいけません」と差別を受けながらも、駄菓子屋の隅でいつも俺達が来るのを待っていた。
そう、コイツは俺達を挑発していたのだ。
俺達はこっそりヤリ手婆に100円玉を握らせる。
ヤリ手婆は、「あたしゃ最近、目が見えなくなってさぁ・・・」などととぼけたフリをして俺達にその危険なブツをソッと手渡した。
ブツを手に入れた俺達は、いつもの公園へ行き、互いの度胸を比べ合った。
フーテン根性丸出しの小森のバカが「行くぞ!」と叫び、コイツを一気に口の中に流し込んだ。
とたんに小森の口の中はバチバチという激しい破裂音が響き、小森は「うわあ!」と砂場の上で悶え苦しんだ。
続いて在日朝鮮人の上田が立ち上がった。
「チョーセン舐めんなよ!」
上田はそう叫ぶと、ヤツをザラザラザラと口の中に一気に流し込み、そしてそれをゴックン!と胃袋の中に飲み込んだ。
俺達は急いで上田に近寄ると、「聞かせて!聞かせて!」と上田のヘソに耳を当てる。
上田の腹の中からは、まるで
遠くで聞こえる打ち上げ花火
のような、風流な音が響いていた。
次は俺の番だ。
俺は以前、コイツをオブラートに包み、巨大化したのを飲み込んで死にそうになった事があるドンパチ野郎だ。
そんなドンパチ野郎な俺に皆が注目する。
いったい今日はどんなショータイムを見せてくれるのかと、公園で遊んでいた洟垂れ小僧達もぞろぞろと俺の周りに集まって来た。
俺は皆の視線を浴びながらポケットからオブラートを取り出した。
膝についた砂をパンパンと払いながら小森が言う。
「・・・やるのか?・・」
腹の底からパンパンと破裂音を響かせながら上田言う。
「・・・無理すんなよ・・・」
私は手の平の上に広げたオブラートにドンパッチをサラサラと落とし、それを丸めてラッキョほどの玉にした。
この玉を飲み込むと凄い事になる。
上田の「流し込み」の場合、最初、口の中でバチバチと弾け始め、破裂感を感じながら喉を通り、そして胃袋の中で最後の乱れ打ちとなる。
これは、最初からパチパチしているため、それほどの恐怖もなく、また、小玉のほとんどは口内で弾けてしまい胃袋の中で弾けるのは大玉だけで、痛さも知れている。
しかし「玉」は違う。
こいつは、水でゴックンと飲み込んでしまってもすぐには爆発しない。
胃の中でオブラートがジワリジワリと溶ける間の恐怖といったら、歯医者の待合室にいる時よりも怖い。
そして数分後、胃の中にポッ!ポッ!という小さな痛みを感じ、「来るぞ!」と身構えた瞬間、そいつは一気に爆発する。
その痛さと言ったら、アルミホイルを奥歯でガシガシと噛んだ時よりも、プールで生爪剥がした時よりも、全然痛いのだ。
「また死ぬぜ」
小森が心配そうに俺を見つめた。
俺はフッと笑った。
同じ過ちを繰り返すほど、俺の頭は熱くない。
俺はジャンパーのポケットの中から焼きそばパンを取り出した。
皆が不思議な顔をして見守る中、俺は焼きそばパンを包むサランラップを丁寧に剥がし、コッペパンに挟まれた焼きそばを指でほじると、その奥に「ドンパチ玉」をソッと隠した。
そしてまた丁寧にサランラップを巻き戻していると、上田が「それ、どうすんだよ」と聞いて来た。
俺は静かに後を振り向く。
滑り台の奥のベンチに一人の乞食が、咲き始めた梅の花をニタニタと微笑みながら見つめていた。
通称・春爺。
この公園を寝ぐらにする、アザラシのような顔をした親父。
いつもはいたって大人しい穏やかな乞食だが、しかし、なぜか
「はーるがきーたー♪はーるがきーたー♪どーこーにーきたー♪」
と、春爺に向かって歌うと、いきなり発狂しては意味不明な言葉を叫びながら追いかけて来るという、学校特別指定危険人物の1人だった。
「食わせるのか?」
小森がキラリと目を輝かせた。
「あいつは歯がない・・・だからきっと丸呑みするだろう・・・」
俺は口元に笑みを浮かべながらそう呟くと、ドンパッチ玉入りの焼きそばパンを小森に手渡した。
「・・・お前が行け・・・」
小森は俺のその言葉に一瞬顔色を変えたが、しかしすぐにキラリと目を光らせながら不敵に微笑んだのだった・・・
私は、22才の馬鹿女の口の中でカッ!コッ!と、天ぷら油が弾けるような音を聞きながら、あの時の、咲き始めた梅の花を眺めながら、焼きそばパン片手にベンチに崩れ落ちた春爺の姿を思い出していました。
「痛いよぅ!」
22才の糞娘は足をバタバタとさせながら悶えております。
「飲め!飲むんだ!飲んでミポリンと春爺に詫びを入れろ!」
私は22才の口を塞ぎ、ドンパッチを吐き出せないようにします。
そんな私は、彼女の口の中から聞こえて来るパンパンという破裂音を聞きながらふと思いました。
こいつを大量に買って風呂に入れたらどうなるんだろうか?
もの凄くワクワクしてきました。
もうミポリンなんてどーでもよくなった私は、バチバチと破裂する湯船の中で「あうっ!ぎやっ!」と悶え苦しむ22才を想像しては、まるで春爺に焼きそばパンを食わせた、あのガキの頃のように不敵にニヤリと笑ったのでした。
というわけで、今夜の「私の好きな唄」は、映画「ハレンチ学園」の主題歌をお送り致します(無理矢理)。
私が中学生の頃、学校をサボっては毎日のように入り浸っていた西日暮里のポルノ映画館では、「ハレンチ学園」と「夜をぶっ飛ばせ」と「北京原人の逆襲」という狂った三本立てが何度も何度も再上映されており(まとめに見てる人は誰もいない)、私は映画館の暗闇の中でシンナーの袋を膨らませながら、この曲ばかり聞いておりました。
そんな私の青春時代の1曲。
今聞くとなかなかファンキーな曲でして、是非ともEXILEなんかにリバイバルして欲しいと思う名曲です。
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