突然,言いたくなる言葉
2011/11/19 Sat 14:36
最近、やたらと「小比類巻かほる」と言いたくなる事があります。
先日も、ホテルのエレベーターに乗っている時にいきなり「小比類巻かほる」と無性に言いたくなり、1階のロビーに付くまでの間、連続して「小比類巻かほる」を唱えてやりました。
その時は、幸いにもエレベーターの中には僕一人でしたから良かったものの、もしこれが僕以外にも他の人がいたらと考えるとゾッとします。
その他の人が、「コヒルイマキカホルコヒルイマキカホルコヒルイマキカホル」と、連続小比類巻を唱える僕を見て、「わっ、危ない人」と無視をしてくれる人ならいいです。
そんな人なら人畜無害ですから、どーでもいいのです。
が、しかし、そう唱える僕に「ほぅ、お若いのにトリプル小比類巻とはなかなかのもんですなぁ」などと頷く老人や、又、僕に釣られて「コヒルイマキカホル」を唱え出す人がいたり、はたまた、僕の「コヒルイマキカホル」に対抗して「小金沢昇司 」を必死に唱え出すおばさんなんかが現れたりしたらとっても不愉快なのです。
しかし、この、いきなり「小比類巻かほる」と唱えたくなるというのはいったいなんなんでしょう。
因みに、僕はこの「小比類巻かほる」という人を全く知りません。
90年代頃に流行った歌手だという事は知ってますが、しかし、その人の歌を一度も聞いた事ありませんし、又、顔も見た事ありません。
いや、今、小比類巻かほるの顔をネットで調べれば見られるのでしょうが、しかし別に興味もなく、特に見たくもありません。
僕の中で「小比類巻かほる」という人物は、過去に何か特別な思い出があったわけでもなく、よく耳にした名前でもありません。
どちらかというと、僕にとっては「無」に等しい存在なのです。
なのに、なのにどーして「小比類巻かほる」なのでしょう。
しかも、彼女が絶頂だったのは90年代のはず。
かれこれ20年前の名前がどーして今更僕の頭に巣食うのでしょうか!
この他にも「突然言いたくなる言葉」はあります。
「五十歩百歩」。
この言葉がいったいどーいう意味なのか知りませんが、ナゼかふとこの言葉が頭に浮かび、やたらと口に出して言いたくなる時があります。
この「五十歩百歩」という言葉は、特に、人と話している時なんかに突然言いたくなる言葉でございまして、例えば、新宿京王プラザのロビーなんかで、胡散臭い不動産ブローカーなんかと悪巧みをしている最中、
「例の六本木の100坪の土地、先月、やっと債権者と決着ついたよ」
などと胡散臭い不動産ブローカーが僕に言った瞬間、すかさず僕の舌がソレを言いたくてウズウズし、
「まあ、五十歩百歩ってとこだろうね・・・」
などと、トンチンカンなタイミングでそう言い放ってしまうのです。
もちろん、相手も所詮は馬鹿ですから、「だよね、五十歩百歩かもしれねえな」などと僕の言葉に口裏を合わせますが、恐らく彼も「五十歩百歩」の意味を理解していないでしょう。
然るに、そんな彼も、きっとこのまま「五十歩百歩」の言葉の魔力に取り憑かれるはずです。
「五十歩百歩」という言葉は伝染病のように感染していきますから、この男も、また別の場所で別の人と話しをしている最中に「五十歩百歩」という言葉が使いたくなるはずです。
そして、言葉の使い方を著しく間違え、大きな恥を掻くのです・・・・。
あと、無性に言いたくて言いたくて堪らず、ギリギリまで我慢した挙げ句、遂に言い放ってしまうという言葉に「パキスタン」があります。
これは、ちょっと危険です。
「五十歩百歩」というのは、「ことわざ」ですので、多少の場違いでもある程度許して貰えますが、しかし「パキスタン」は地名です。
会話の途中で、いきなり「パキスタン!」と言うのは、いささか横暴です。
それはまるでO二郎の「バケラッタ!」に近い危険性をはらんでおり、一歩間違えば、それこそ五十歩百歩です(失礼)。
あと、「ベルトコンベア」。
これも、所謂「乗り物」であり、バケラッタ同様に会話の途中で口走るのも憚れる言葉ですが、しかしいきなり言いたくなる言葉のひとつです。
まだまだあります。
「ペンシルチョコレート」
「雪見大福」
「トランポリン」
「スタッドレスタイヤ」
これらを言いたくなるのは日常茶飯事でありまして、更に滑舌の良い時などは、
「五反田商店街振興組合!」
などと叫び出したくなってしまうのです。
これらの言葉は、主に「言っちゃダメ」な雰囲気であればあるほど言いたくなるものです。
例えば、葬式。
焼香を終えた後、遺族席の方々に静かに頭を下げた瞬間、ソッと寄り目なんかして「ワッチャ、ネーム」と呟きたくなります。
あと、どーでもいい女友達から「彼氏が浮気してるの」といった相談を受けた時。
ファミレスの片隅でグスングスンと泣き出す彼女を優しく見つめながら、「ペンシルチョコレート・・・」とポツリと呟きます。
すると彼女がそれに驚いて「えっ?」と顔をあげますから、すかさず僕は、
「まぁ、男と女の関係と言うのは五十歩百歩だからね・・・」
などと、頷いてやるのです(所詮はこの女も馬鹿ですので五十歩百歩の意味を知りませんから安心です)。
あと、裁判所なんかでは特に多いです。
とかく法廷と言うのは神聖でありまして、妙にシーンと静まり返ってますから、言いたくて言いたくてウズウズするのです。
だから、ロバのような顔をした判事に「被告人、前へ・・・」などと厳粛に言われますと、とたんに僕の中で何かがモヤモヤと湧いて出て来てきます。
ゆっくりと証言台に立った瞬間、僕はロバの判事をジッと見据えながら、
いきなり↑こんなポーズを取っては「ペダル漕ぎ運動!」と叫びたくなるのです(全然ペダル漕ぎ運動じゃない所がポイント)。
このように、僕には、全くの場違いな場所でチンプンカンプンな事を言いたくなる性癖がございます。
その状況が、複雑であればあるほど、深刻であればあるほど、それらを言いたくて言いたくて堪らなくなります。
これは明らかにオツムの病気です。
大きな病院で診て貰えば、恐らく、↓こんな顔をした、やたらとスマイルが爽やかな精神科医に、
「ああ、それは突発性言語奇声発声症候群ですね。大丈夫ですよ、喉頭部の筋肉を和らげてあげればすぐに治りますから御安心下さい」
などと言われ、そのまま屈強な看護士達に北塔四階へと連行されては、鉄格子のある病室に隔離されてしまう事でしょう。
突然,言いたくなる言葉。
非常に危険です。
下手に呟けば、あなたの社会的地位を著しく損なう恐れがあります。
又、妊娠中ともなれば胎児の発育障害や早産の原因となる恐れもあるのです。
ですから皆様も十分にお気をつけ下さい。
たとえ、駅のホームで、出稼ぎに行く父親を泣きながら見送る貧しい家族を目撃しようとも、決して
「どくとるマンボウ航海記」
などと、リンゴ病の娘の耳元で囁いてはいけません。
たとえ、深夜の大病院の廊下の奥で、「手術中」という赤いランプを祈るようにジッと見つめる三原順子とばったり出くわしたとしても、決して、
「ジョン・トラ・ボルタ!」
などと叫んではいけません。
突然,言いたくなる言葉は、マナーを守ってお使い下さい。
番外編「突然,歌って踊りたくなる曲」
まずは、この奇怪なダンスをじっくりと御覧下さい・・・
榊原郁恵の「ロボット」。
この歌詞と踊りを完璧に覚え、学生達が合コンで盛上がる鴬谷のカラオケパブで1人黙々とこれを歌い、そしてテキパキと踊りたいと思う今日この頃です。
四十を過ぎた親父が、学生達にカチ無視されながらも汗だくになりながら一心不乱にコレを踊りそして熱唱するのです。
最初こそは学生達も僕の事をおもしろがって見てますが、しかし3曲目ともなりますと、皆さんウンザリしてきます。
既に誰も笑う者は無く、いや、それどころか「迷惑だ」と言わんばかりに露骨な表情で僕をチラチラと見始めます。
連続して6曲目ともなりますと、踊っている僕の横に店員がソッと現れ「これ、ラストでお願いします」などと言ってきます。
しかしそれさえも無視して8曲目に突入しますと、何やら店の入り口付近がザワザワと騒がしくなり、開いたドアの向こう側からはパカパカと回る赤い光りが見えて来ました。
それでも僕は郁恵ちゃんになりきります。
体力尽きるまで徹底的にこの奇怪なロボットダンスを踊り続けてやるんだと、この時の僕は、どこかの無意味な24時間マラソンのような気分でいますから、もうナンビトたりとも僕を止める事は出来ません。
しばらくすると、僕が踊るステージの前に2人の制服警官がやって来ました。
熱唱している僕に向かって「ちょっと、話し聞かせてくれるかなぁ?」などと、優しい口調で冷静を装っていますが、しかし彼らは、いつ僕が隠し持っている凶器の文化包丁で襲い掛かって来るかも知れず、密かに腰の警棒に指先をあてております。
そんな状況の中、この究極の状況の中、この榊原郁恵の「ロボット」を振り付けつきで熱唱したいのです。
それを想像しながら1人ニヤニヤと笑っている僕は・・・我ながら怖いです・・・
↑↓ランキング参加してます!宜しくお願いします!!
先日も、ホテルのエレベーターに乗っている時にいきなり「小比類巻かほる」と無性に言いたくなり、1階のロビーに付くまでの間、連続して「小比類巻かほる」を唱えてやりました。
その時は、幸いにもエレベーターの中には僕一人でしたから良かったものの、もしこれが僕以外にも他の人がいたらと考えるとゾッとします。
その他の人が、「コヒルイマキカホルコヒルイマキカホルコヒルイマキカホル」と、連続小比類巻を唱える僕を見て、「わっ、危ない人」と無視をしてくれる人ならいいです。
そんな人なら人畜無害ですから、どーでもいいのです。
が、しかし、そう唱える僕に「ほぅ、お若いのにトリプル小比類巻とはなかなかのもんですなぁ」などと頷く老人や、又、僕に釣られて「コヒルイマキカホル」を唱え出す人がいたり、はたまた、僕の「コヒルイマキカホル」に対抗して「小金沢昇司 」を必死に唱え出すおばさんなんかが現れたりしたらとっても不愉快なのです。
しかし、この、いきなり「小比類巻かほる」と唱えたくなるというのはいったいなんなんでしょう。
因みに、僕はこの「小比類巻かほる」という人を全く知りません。
90年代頃に流行った歌手だという事は知ってますが、しかし、その人の歌を一度も聞いた事ありませんし、又、顔も見た事ありません。
いや、今、小比類巻かほるの顔をネットで調べれば見られるのでしょうが、しかし別に興味もなく、特に見たくもありません。
僕の中で「小比類巻かほる」という人物は、過去に何か特別な思い出があったわけでもなく、よく耳にした名前でもありません。
どちらかというと、僕にとっては「無」に等しい存在なのです。
なのに、なのにどーして「小比類巻かほる」なのでしょう。
しかも、彼女が絶頂だったのは90年代のはず。
かれこれ20年前の名前がどーして今更僕の頭に巣食うのでしょうか!
この他にも「突然言いたくなる言葉」はあります。
「五十歩百歩」。
この言葉がいったいどーいう意味なのか知りませんが、ナゼかふとこの言葉が頭に浮かび、やたらと口に出して言いたくなる時があります。
この「五十歩百歩」という言葉は、特に、人と話している時なんかに突然言いたくなる言葉でございまして、例えば、新宿京王プラザのロビーなんかで、胡散臭い不動産ブローカーなんかと悪巧みをしている最中、
「例の六本木の100坪の土地、先月、やっと債権者と決着ついたよ」
などと胡散臭い不動産ブローカーが僕に言った瞬間、すかさず僕の舌がソレを言いたくてウズウズし、
「まあ、五十歩百歩ってとこだろうね・・・」
などと、トンチンカンなタイミングでそう言い放ってしまうのです。
もちろん、相手も所詮は馬鹿ですから、「だよね、五十歩百歩かもしれねえな」などと僕の言葉に口裏を合わせますが、恐らく彼も「五十歩百歩」の意味を理解していないでしょう。
然るに、そんな彼も、きっとこのまま「五十歩百歩」の言葉の魔力に取り憑かれるはずです。
「五十歩百歩」という言葉は伝染病のように感染していきますから、この男も、また別の場所で別の人と話しをしている最中に「五十歩百歩」という言葉が使いたくなるはずです。
そして、言葉の使い方を著しく間違え、大きな恥を掻くのです・・・・。
あと、無性に言いたくて言いたくて堪らず、ギリギリまで我慢した挙げ句、遂に言い放ってしまうという言葉に「パキスタン」があります。
これは、ちょっと危険です。
「五十歩百歩」というのは、「ことわざ」ですので、多少の場違いでもある程度許して貰えますが、しかし「パキスタン」は地名です。
会話の途中で、いきなり「パキスタン!」と言うのは、いささか横暴です。
それはまるでO二郎の「バケラッタ!」に近い危険性をはらんでおり、一歩間違えば、それこそ五十歩百歩です(失礼)。
あと、「ベルトコンベア」。
これも、所謂「乗り物」であり、バケラッタ同様に会話の途中で口走るのも憚れる言葉ですが、しかしいきなり言いたくなる言葉のひとつです。
まだまだあります。
「ペンシルチョコレート」
「雪見大福」
「トランポリン」
「スタッドレスタイヤ」
これらを言いたくなるのは日常茶飯事でありまして、更に滑舌の良い時などは、
「五反田商店街振興組合!」
などと叫び出したくなってしまうのです。
これらの言葉は、主に「言っちゃダメ」な雰囲気であればあるほど言いたくなるものです。
例えば、葬式。
焼香を終えた後、遺族席の方々に静かに頭を下げた瞬間、ソッと寄り目なんかして「ワッチャ、ネーム」と呟きたくなります。
あと、どーでもいい女友達から「彼氏が浮気してるの」といった相談を受けた時。
ファミレスの片隅でグスングスンと泣き出す彼女を優しく見つめながら、「ペンシルチョコレート・・・」とポツリと呟きます。
すると彼女がそれに驚いて「えっ?」と顔をあげますから、すかさず僕は、
「まぁ、男と女の関係と言うのは五十歩百歩だからね・・・」
などと、頷いてやるのです(所詮はこの女も馬鹿ですので五十歩百歩の意味を知りませんから安心です)。
あと、裁判所なんかでは特に多いです。
とかく法廷と言うのは神聖でありまして、妙にシーンと静まり返ってますから、言いたくて言いたくてウズウズするのです。
だから、ロバのような顔をした判事に「被告人、前へ・・・」などと厳粛に言われますと、とたんに僕の中で何かがモヤモヤと湧いて出て来てきます。
ゆっくりと証言台に立った瞬間、僕はロバの判事をジッと見据えながら、
いきなり↑こんなポーズを取っては「ペダル漕ぎ運動!」と叫びたくなるのです(全然ペダル漕ぎ運動じゃない所がポイント)。
このように、僕には、全くの場違いな場所でチンプンカンプンな事を言いたくなる性癖がございます。
その状況が、複雑であればあるほど、深刻であればあるほど、それらを言いたくて言いたくて堪らなくなります。
これは明らかにオツムの病気です。
大きな病院で診て貰えば、恐らく、↓こんな顔をした、やたらとスマイルが爽やかな精神科医に、
「ああ、それは突発性言語奇声発声症候群ですね。大丈夫ですよ、喉頭部の筋肉を和らげてあげればすぐに治りますから御安心下さい」
などと言われ、そのまま屈強な看護士達に北塔四階へと連行されては、鉄格子のある病室に隔離されてしまう事でしょう。
突然,言いたくなる言葉。
非常に危険です。
下手に呟けば、あなたの社会的地位を著しく損なう恐れがあります。
又、妊娠中ともなれば胎児の発育障害や早産の原因となる恐れもあるのです。
ですから皆様も十分にお気をつけ下さい。
たとえ、駅のホームで、出稼ぎに行く父親を泣きながら見送る貧しい家族を目撃しようとも、決して
「どくとるマンボウ航海記」
などと、リンゴ病の娘の耳元で囁いてはいけません。
たとえ、深夜の大病院の廊下の奥で、「手術中」という赤いランプを祈るようにジッと見つめる三原順子とばったり出くわしたとしても、決して、
「ジョン・トラ・ボルタ!」
などと叫んではいけません。
突然,言いたくなる言葉は、マナーを守ってお使い下さい。
番外編「突然,歌って踊りたくなる曲」
まずは、この奇怪なダンスをじっくりと御覧下さい・・・
榊原郁恵の「ロボット」。
この歌詞と踊りを完璧に覚え、学生達が合コンで盛上がる鴬谷のカラオケパブで1人黙々とこれを歌い、そしてテキパキと踊りたいと思う今日この頃です。
四十を過ぎた親父が、学生達にカチ無視されながらも汗だくになりながら一心不乱にコレを踊りそして熱唱するのです。
最初こそは学生達も僕の事をおもしろがって見てますが、しかし3曲目ともなりますと、皆さんウンザリしてきます。
既に誰も笑う者は無く、いや、それどころか「迷惑だ」と言わんばかりに露骨な表情で僕をチラチラと見始めます。
連続して6曲目ともなりますと、踊っている僕の横に店員がソッと現れ「これ、ラストでお願いします」などと言ってきます。
しかしそれさえも無視して8曲目に突入しますと、何やら店の入り口付近がザワザワと騒がしくなり、開いたドアの向こう側からはパカパカと回る赤い光りが見えて来ました。
それでも僕は郁恵ちゃんになりきります。
体力尽きるまで徹底的にこの奇怪なロボットダンスを踊り続けてやるんだと、この時の僕は、どこかの無意味な24時間マラソンのような気分でいますから、もうナンビトたりとも僕を止める事は出来ません。
しばらくすると、僕が踊るステージの前に2人の制服警官がやって来ました。
熱唱している僕に向かって「ちょっと、話し聞かせてくれるかなぁ?」などと、優しい口調で冷静を装っていますが、しかし彼らは、いつ僕が隠し持っている凶器の文化包丁で襲い掛かって来るかも知れず、密かに腰の警棒に指先をあてております。
そんな状況の中、この究極の状況の中、この榊原郁恵の「ロボット」を振り付けつきで熱唱したいのです。
それを想像しながら1人ニヤニヤと笑っている僕は・・・我ながら怖いです・・・
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