昭和銭湯不思議少女2
2010/02/16 Tue 21:53
さて、そんな不思議少女プーの銭湯でのイタズラ。
湯船の中で小便をするなんてのは日常茶飯事御茶の子サイサイなわけですが、しかし大便まではさすがのプーもそこまではできませんでした。
うんこをする、っという行為は然程難しい事ではございません。
腹に力を入れてちょっとリキみさえすれば誰だってできる簡単な事なのであります。
しかし、このウンコという奴は小便や屁と違って固形でありますから、出すのは簡単でも処理に困るのです。
まして、それは臭く、色も形もまるで人を笑わせる為に神様が作ったバラエティーグッズなのではないかと疑ってしまうほど、滑稽なシロモノなのでございます。
湯船の中で小便をするなんてのは日常茶飯事御茶の子サイサイなわけですが、しかし大便まではさすがのプーもそこまではできませんでした。
うんこをする、っという行為は然程難しい事ではございません。
腹に力を入れてちょっとリキみさえすれば誰だってできる簡単な事なのであります。
しかし、このウンコという奴は小便や屁と違って固形でありますから、出すのは簡単でも処理に困るのです。
まして、それは臭く、色も形もまるで人を笑わせる為に神様が作ったバラエティーグッズなのではないかと疑ってしまうほど、滑稽なシロモノなのでございます。
そんなモノを人前で公開するという事は、女のプーには恥ずかしくてできなかったようです。
いや、それはたとえ男の私達でも無理です。
雄大な大浴場の中で気持ち良さそうにプカプカと浮かぶ自分のウンコを見たいという気持ちは激しくございます。又、そのウンコにより他人を酷く怖がらせ畏怖させ恐怖のどん底に陥れてやりたいという悪戯心も大いにございます、しかし、それをするのにはどれだけの精神力が必要とされましょうか。
ま、そういう私は、それから数十年後には、トルコ風呂の浴槽の中でモリモリのサンダーバードを発射させるという念願を達成しているわけでございますが(そのお話は、『トルコ物語。』にて赤裸々に告白しておりますので宜しかったら御覧下さい)、しかし当時のまだ幼き私には、銭湯でサンダーバードを発射させる勇気はございませんでした。
そんな時に必ず打って出るのが小森のバカです。
こいつは地方公務員の倅でありながらもなんとも実にアウトローなガキでございまして、ヤメロと言われるとムキになってやろうとするその性格から、中学生の時には3階の窓から飛び降り、足の骨を折ったというバカです(今でもバカ)。
そんな小森は、皆がヤメロヤメロと言えば言うほど闘志が湧くらしく、その日、好きなプーにいいとこを見せようとしたのか、皆にヤメロと言われながらも、遂に「みたらしだんご」のような真ん丸なサンダーバードを2つばかり発射致しました。
発射と同時に無言で浴槽から飛び出す少年少女達。
いきなり子供達が一斉に浴槽から飛び出すのを不思議そうに見ていた老人は、そんな惨劇が湯の中で繰り広げられているとは夢にもおもわず、しばらくするとまたゆっくりと目を綴じ、ゆったりと流れる湯に疲れを癒しておりました。
こともあろうに二発も発射した小森のバカは、ゆっくりと湯船から這い上がり、私達が避難している薬用風呂のほうへ「えへへへへ」と恥ずかしそうにやってきます。
小森のバカが、私達が避難しているその「卵の腐ったような薬用風呂」に入ろうとした瞬間、無情にもプーが叫びました。
「お尻!洗って来てよ!」
それは、意地とプライドを賭けて戦って来た男には・・・なんとも残酷な言葉でございました・・・。
その後、尻を石鹸で洗った小森ではありましたが、しかし薬用風呂への入浴をプーから許可されず、あえなく1人だけ電気風呂に入らされた悲しい小森は、時折「あぁぁ!」や「うっ!」と、その電気で悲鳴をあげておりました(昔はどこの銭湯にも電気風呂という浴槽がございまして、その湯に入るとビリビリと電気が来ました。今だにアレはなんの効果があるのかわかりませんが、当時はよく罰ゲームとして使われていました)。
浴槽の中で「ふうぅぅぅぅ・・・」と唸りながら一日の疲れを癒し、静かに目を瞑っている御老人。
湯の流れと共に、老人の周囲をクルクルと回っている小森のウンコ。
老人がソレに気付くのも時間の問題です。
番台のオババに見つかったら大目玉なのです。
私達は、一刻も早く事態を収拾せねばと、急遽「小森ウンコ除去プロジェクト」を組み、二手にわかれて老人をソッと取り囲みました。
毎度毎度お世話になっているケロリンの桶を手にしたプロジェクトチームは、循環する湯の流れに乗りながらこちらに向かって来る小森の糞を、まるで爆弾でも扱うかのようにソッと除去いたしました。
さぁそこからが大変です。
老人に見つかる事なく無事に小森の人糞を除去できたものの、しかしそのブツをどこに捨てるかという新たな局面に我々は立たされました。
排水口にこっそり転がしとけばいいさ、三角コーナーのゴミ箱にこっそり捨てておけば、といった「コッソリ論」が高まる中、プーだけがとんでもない意見を言い出したのです。
それは身の毛もよだつような実に残酷な処理方法でした・・・
しかし私達は、それを想像しただけでおもわず小便を洩らしてしまうほど笑ってしまい、もう絶対にそれしかないとワクワクしたのです・・・・
嗚呼、子供という生き物はなんという残酷な生き物なのか・・・・
(つづく→)
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いや、それはたとえ男の私達でも無理です。
雄大な大浴場の中で気持ち良さそうにプカプカと浮かぶ自分のウンコを見たいという気持ちは激しくございます。又、そのウンコにより他人を酷く怖がらせ畏怖させ恐怖のどん底に陥れてやりたいという悪戯心も大いにございます、しかし、それをするのにはどれだけの精神力が必要とされましょうか。
ま、そういう私は、それから数十年後には、トルコ風呂の浴槽の中でモリモリのサンダーバードを発射させるという念願を達成しているわけでございますが(そのお話は、『トルコ物語。』にて赤裸々に告白しておりますので宜しかったら御覧下さい)、しかし当時のまだ幼き私には、銭湯でサンダーバードを発射させる勇気はございませんでした。
そんな時に必ず打って出るのが小森のバカです。
こいつは地方公務員の倅でありながらもなんとも実にアウトローなガキでございまして、ヤメロと言われるとムキになってやろうとするその性格から、中学生の時には3階の窓から飛び降り、足の骨を折ったというバカです(今でもバカ)。
そんな小森は、皆がヤメロヤメロと言えば言うほど闘志が湧くらしく、その日、好きなプーにいいとこを見せようとしたのか、皆にヤメロと言われながらも、遂に「みたらしだんご」のような真ん丸なサンダーバードを2つばかり発射致しました。
発射と同時に無言で浴槽から飛び出す少年少女達。
いきなり子供達が一斉に浴槽から飛び出すのを不思議そうに見ていた老人は、そんな惨劇が湯の中で繰り広げられているとは夢にもおもわず、しばらくするとまたゆっくりと目を綴じ、ゆったりと流れる湯に疲れを癒しておりました。
こともあろうに二発も発射した小森のバカは、ゆっくりと湯船から這い上がり、私達が避難している薬用風呂のほうへ「えへへへへ」と恥ずかしそうにやってきます。
小森のバカが、私達が避難しているその「卵の腐ったような薬用風呂」に入ろうとした瞬間、無情にもプーが叫びました。
「お尻!洗って来てよ!」
それは、意地とプライドを賭けて戦って来た男には・・・なんとも残酷な言葉でございました・・・。
その後、尻を石鹸で洗った小森ではありましたが、しかし薬用風呂への入浴をプーから許可されず、あえなく1人だけ電気風呂に入らされた悲しい小森は、時折「あぁぁ!」や「うっ!」と、その電気で悲鳴をあげておりました(昔はどこの銭湯にも電気風呂という浴槽がございまして、その湯に入るとビリビリと電気が来ました。今だにアレはなんの効果があるのかわかりませんが、当時はよく罰ゲームとして使われていました)。
浴槽の中で「ふうぅぅぅぅ・・・」と唸りながら一日の疲れを癒し、静かに目を瞑っている御老人。
湯の流れと共に、老人の周囲をクルクルと回っている小森のウンコ。
老人がソレに気付くのも時間の問題です。
番台のオババに見つかったら大目玉なのです。
私達は、一刻も早く事態を収拾せねばと、急遽「小森ウンコ除去プロジェクト」を組み、二手にわかれて老人をソッと取り囲みました。
毎度毎度お世話になっているケロリンの桶を手にしたプロジェクトチームは、循環する湯の流れに乗りながらこちらに向かって来る小森の糞を、まるで爆弾でも扱うかのようにソッと除去いたしました。
さぁそこからが大変です。
老人に見つかる事なく無事に小森の人糞を除去できたものの、しかしそのブツをどこに捨てるかという新たな局面に我々は立たされました。
排水口にこっそり転がしとけばいいさ、三角コーナーのゴミ箱にこっそり捨てておけば、といった「コッソリ論」が高まる中、プーだけがとんでもない意見を言い出したのです。
それは身の毛もよだつような実に残酷な処理方法でした・・・
しかし私達は、それを想像しただけでおもわず小便を洩らしてしまうほど笑ってしまい、もう絶対にそれしかないとワクワクしたのです・・・・
嗚呼、子供という生き物はなんという残酷な生き物なのか・・・・
(つづく→)
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